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大坂城の“坂”の字は、いつから“阪”と表記されるようになったのですか。

 「大阪」は、もともと近世までは、「大坂」と表記されていましたが、「坂」の文字は「土に返る」という意味にも取れ、縁起が悪いという理由から、明治5年に「大阪」と書かれるようになったといわれています。弊社の「阪」と「坂」の使い分けは、中学校の教科書・教材では時代を通して「阪」を使い、高等学校の教科書・教材では近世までは「坂」を使用することで統一しています。

  このような使い分けがされるようになったのは、中学生にとって「阪」と「坂」の漢字の変化を理解することは難しく、混乱をきたすおそれがあることが理由です。そのため、学習する過程で理解をはばむことがないよう表記を統一しています。また、「函館」も同様に、中学校では統一して「函館」、高等学校では近世までを「箱館」その後は「函館」と使い分けています。このような表記の方針は、学習上の配慮としてご理解いただきたく存じます。