小学校で身に付けたい地図活用能力
● 『小学校で身に付けたい地図活用能力
-3~6年生を対象に-』
[令和2年度版 『楽しく学ぶ 小学生の地図帳』等を元に]
小学校で身に付けたい地図活用能力 -3~6年生を対象に-.pdf
マトリクス表A 地図から習得できる『社会的事象等について調べまとめる技能』 2023.5版.xlsx
マトリクス表B 地図から習得できる『地理的な見方・考え方』 2023.5版.xlsx
本冊子は、日本地理教育学会(2022年8月)にて発表された『概念形成に着目した地図活用能力の
系統性 ―小学校社会科における試案の作成―』【↓下に掲載】に基づき、小学校3~6年生で身に
付けたい地図活用能力の具体例を示すことを目的として作成しました。
本冊子の特色として、まず地図から習得できる「社会的事象等について調べまとめる技能」
(マトリクス表A→本冊子p.26~39)、地図から習得できる「地理的な見方・考え方」
(マトリクス表B→本冊子p.40~55)の2種類の表で系統的に整理したうえで、各学年の社会科の学習
においてどのような地図活用能力を系統的に身に付けていけばよいかを示しました。
そして、マトリクス表A・マトリクス表Bで示した内容がイメージできるよう、現行の教科用図書
「地図」令和2年度版『楽しく学ぶ小学生の地図帳』やデジタル地図帳、地域版地図等を用いた具体的
な活用例を紹介しております。
● 『概念形成に着目した地図活用能力の系統性
-小学校社会科における試案の作成-』
[日本地理教育学会 第72回 発表資料]
概念形成に着目した地図活用能力の系統性 学会発表冊子.pdf
マトリクス表A 地図から習得できる『社会的事象等について調べまとめる技能』.xlsx
マトリクス表B 地図から習得できる『地理的な見方・考え方』.xlsx
社会科において「地図に関する学習や地図活用」は、学習指導要領総則で情報活用能力の育成が
明記されるなか、ますます重要なものと位置付けられています。
地図活用能力の小学校・中学校・高等学校を通じた系統的な育成を促進するために、大学教員・
現職教職員・教科書出版社で共同研究を行い、「小学校社会科における試案」を作成し、研究発表
を行いました。
小学校3年生から配布される地図帳の活用能力の育成にも繋がればと考え、研究発表資料をまと
めて本冊子を作成いたしました。
本冊子p.2~9には、日本地理教育学会での発表スライドを掲載しております。
内容・構成
:①現状と課題、②本研究の目的、③一覧表作成にあたっての基本的な考え方、
④一覧表の全体構成、⑤地図から習得できる「社会的事象等について調べまとめる技能」(マトリクス表A)、
⑥地図から習得できる「地理的な見方・考え方」(マトリクス表B)、⑦本研究の成果、⑧今後の展望
本冊子p.10~11には、本共同研究発表者による発表要旨を掲載しております。
本冊子p.12~27には、本研究の具体的成果物である、
マトリクス表A(地図から習得できる「社会的事象等について調べまとめる技能」)と
マトリクス表B(地図から習得できる「地理的な見方・考え方」)の詳細を掲載しております。
本冊子の主なポイントは、下記(1)~(3)の通りです。
(1) 小学校で地図活用能力の育成を意識・実践すると、中学校の学習内容の下準備が確実に行えます。
小中連携の視点がより大事になっていくと考えます(発表スライド・発表要旨)。
(2) 社会科における技能の要とされた地図活用能力の育成には、系統的な積み上げが大事ですが、
指導の際の必要項目と場面を系統的に整理しています(マトリクス表A)。
(3) 地図を使うと社会科の理解が深まる場面(単元)を、詳細に整理しています(マトリクス表B)。