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ステップ気候(BS)の降水量を「250~750mm」としているのはなぜですか。

 気候区を厳密に判定するためには、年降水量だけでなく気温や年間における降水の変化の特性などにも着目して計算する必要があります。
 確かに、平凡社版『気象の事典』p.282には、「年降水量は250~500mmくらい」、東京堂出版『気象の事典』p.247には「年降水量は250~500mm」などと記載されており、「500mm」を目安にしている事典が複数ございます。
 一方、気候区を厳密に判定するためには、年降水量だけでなく気温や年間における降水の変化の特性などにも着目して計算する必要があります。多くの場合、BS気候区は500mmの降水量ラインと一致するとされますが、ところにより年降水量が300~600mmから700~800mmと幅があり、500mmを超える場合でもBS気候区が見られることがあります。
 こうした経緯から弊社の教科書・教材では、主要な地域が含められるよう、「250~750mm」と降水量の幅を広めに表記しております。