- 小学校 3年
【地図 with ご当地給食】 せんべい汁
2026年度 後期号
◆地図 with ご当地給食
せんべい汁
小麦粉から作られる、ほんのり塩味の南部せんべいは、南部藩ともいわれる旧盛岡藩・八戸藩地域(青森県東部から岩手県北部を中心とした地域)の伝統的な保存食。青森県八戸市では、この南部せんべいを使った郷土料理「せんべい汁」が有名です。
東北地方の太平洋沿岸では、稲の成長期である6〜8月に「やませ」という冷たく湿った北東の風が吹くことがあります。そのような年は米が育ちにくいため、南部せんべいなど、小麦を使った保存食が昔から食べられてきました。また、青森県南東部の三本木原(地図帳p.74)では、水はけのよい土壌と冷涼な気候を生かした、にんじんやごぼうなどの生産がさかんです。それらの根菜やしめじ、鶏肉を煮干しだしで煮て、しょうゆなどで味付けした後、せんべいを割り入れてさらに煮込むと、せんべい汁の完成です。
青森県八戸市の学校給食でせんべい汁が提供されるようになったのは、煮ても崩れにくいせんべいが商品化された平成8年ごろからです。地元食材を使ったせんべい汁は人気メニューの一つで、八戸市立小中野小学校の子どもたちは次々におかわりをしていました。栄養士さんたちは、郷土料理を好きになってもらおうと、味付けや食感などを工夫しています。その熱意が伝わるのか、子どもたちは給食をおいしそうに食べていました。せんべい汁は家庭でもよく食べるとのこと。せんべいの食感はやわらかめ、かためと好みが分かれるそうです。また、八戸は港町のため、せんべい汁にサバ水煮缶を入れて作る家庭もあります。
取材協力:八戸市立小中野小学校 校長 河村雅庸先生、八戸市立学校北地区給食センター 栄養教諭 小向明さん 取材日:2026年4月28日
「せんべい汁」給食のレシピ
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