- 小学校 3年
【なるほど!授業実践 3年生】 商品はどこから来ている? ~やさしい世界地図の活用~
2026年度 後期号
◆なるほど!授業実践 3年生
商品はどこから来ている?
~やさしい世界地図の活用~
東京都 新宿区立淀橋第四小学校 主幹教諭 香取桜子
学習指導要領との関連
(2)地域に見られる生産や販売の仕事 「わたしたちのくらしとお店の仕事」での活用
スーパーマーケットで販売する商品の産地について世界地図を用いて調べ、スーパーマーケットは外国から品物を仕入れ、お客さんの願いに応える品ぞろえの工夫をしていることを理解しましょう。
問い
スーパーマーケットの商品はどこから来ている? 世界地図の産地に商品名を書きこんでみよう。
スーパーマーケットの商品の産地を世界地図から見つけてみよう
3年生の「わたしたちのくらしとお店の仕事」の学習では、店の販売の工夫だけでなく「店で販売する商品について、産地を調べ、私たちの生活は外国や国内の他地域とつながりがあることを理解する」という事項があります。本実践では、まずはスーパーマーケットを見学した際に児童が撮影した写真から、売っている商品の産地を読み取ります。そして国内だけでなく、国外からも商品が届けられている事実を知り、地図帳の巻頭にある「①地図で世界発見!」を活用して、産地に商品名を直接書き込む活動を設定しました。児童は、商品リストに沿って地図で産地を調べていきます。このときチラシを使うこともできますが、さまざまな国からお客のニーズに合わせて商品が届けられていることや珍しい商品も届けられていることなど、狙いに即した商品を扱わせたいため、見学時に児童がタブレットで撮影した写真の中から教師が商品を選んでリストを作成しました。リストは、3年生の実態に合わせて2枚用意し、早く調べ終わったら、次のリストを取りに行けるようにしました。児童は「遠くから来ている」「この国からも来ている」と進んで調べていきます。
例)グレープフルーツ…南アフリカ共和国
はちみつ…カナダ
パイナップル…フィリピン など
児童の実態に合わせた個別最適な学びを実現するため、学習形態は1人でも複数でも、まとめるのは紙の地図帳でもQRコンテンツの地図でもよいこととし児童が自分で選択できるようにしました。児童は席が近くの友達と「マンゴスチンはタイ産だよ」「インカバナナのぺルー産がここにあるよ」「国旗も見つけたよ」などと自然と情報共有して協働的に調べていました。
調べたことを発表しその国の位置や名前、国旗について確かめる
この活動は、外国との関わりをつかむとともに、地図で調べることや、調べた内容を白地図などにまとめる技能を身に付けることにつながります。書き込んだ地図を学級全体で共有する際に、矢印でつなげていくと外国からさまざまな商品が届けられていることが理解できました。「赤道からも届いている」という児童からの気づきも出ました。
話し合ったことをもとに、学習で分かったことをまとめる
さらに、外国から商品が届くのは、スーパーマーケットが「お客さんのため」「よりよい商品を販売するため」「店の売り上げのため」に行っているということに気づかせると、外国との関わりの意味についても考えさせることができるでしょう。この活動によって、3年生からの地図帳の効果的な活用が大切だと改めて感じました。これ以降、教師が何も言わなくても「地図帳で調べてみよう」という児童が増えました。3年生から地図帳を繰り返し活用することで、地図帳がいつでもどこでも見ることができ、用途に応じて活用できる身近なツールとして児童の学びにおける選択肢の一つとなり、個別最適な学習につながっていくことでしょう。





