昭和３９年版　復刻版地図帳

表紙

昭和39年発行の高等学校向け地図帳『新詳高等地図』を復刻。細かいデザインの差こそあれ、グリーンのツートーンカラーを基調とした表紙は当時も今も同じ。地理の授業で使っていた、受験勉強で使っていた…この表紙にピンとくる方は結構多いのではないでしょうか。

東京周辺の地図

今の地図帳とまず見比べていただきたいのが、東京周辺の地図です。この年の10月に開業する東海道新幹線は建設中のため破線(鉄道建設線)で示されています。現在の臨海副都心、幕張新都心のあたりは紫の実線(または紫の破線)で埋め立て着工地(予定地)となっている箇所が多く見受けられます。その他にも、市町村合併でなくなってしまった地名や変わってしまった地名も多く載っています。市街地も現代ほどは拡大していないようすもわかります。

付録・今尾恵介氏書き下ろしの解説書

本書の付録は、地図研究家・今尾恵介氏による書き下ろしの解説書！当時の地図帳を読むことで見えてくるものを、時代背景なども交えつつ解説しています。令和の現代に敢えて昭和39年の地図を読むことの意味について、熱い筆致で訴えかけます。昭和39年の年表も掲載していますので、当時の世相を振り返りながら、本編の地図を読むことができます。