社員座談会

社員座談会

TEIKOKUSHOIN INTERVIEW

※内容及び所属は取材当時のものです

世代と部署の垣根を超えて、
帝国書院の仕事と魅力について語ってもらいました。

MEMBER

N.O.

N.O.

企画室 部長

1999年 入社

N.K

N.K.

広報室

2011年 入社

F.F

F.F.

歴史総合資料集プロジェクトチーム

2017年 入社

入社のきっかけを教えてください!

CHAPTER 01

N.K.

N.K.

私はもともと教育業界に関心があって、大学では教員養成課程も取っていました。一方で、文章を書いたり推敲したりするのも好きだったので、どちらも重なるところを考えた結果、教科書出版社である帝国書院にたどり着きました。

N.O.

N.O.

私は大学で日本史を学んでいました。当時の就職活動は、まだインターネットでの募集がなく情報収集が大変でしたが、帝国書院は友人の紹介で応募しました。印刷会社や文具メーカーからも内定をもらいましたが、最終的には教育に携わりたかったことと、本を作りたかったことから帝国書院を選びました。

F.F.

F.F.

お二人とも、教育と出版という2つの観点から選ばれたんですね。私は大学時代あまり教育業界というところは頭になくて、専門としていた歴史の知識を生かすことができる会社を探していました。帝国書院に決めたのは、高校生のときにボロボロになるほど読み込んだ世界史の資料集『タペストリー』を作った会社だったことが理由です。

入社のきっかけを教えてください!
N.K.

N.K.

『タペストリー』って、たしかOさんが企画されたんですよね。実際に学校で使っていた方が入社してくれるって、何だか感動しますね。

N.O.

N.O.

うれしいですね。帝国書院は若手にいろいろと任せてくれる会社で、『タペストリー』は入社3年目の頃に同期と一緒に企画しました。大学を卒業してからまだそんなに経っていなかったので、学生時代に自分たちが感じていた疑問に答えるような資料集を作りたいと話して企画したのをよく覚えています。

F.F.

F.F.

ということは、私が今ここにいるのはOさんたちのおかげですね。
私が入社1年目のときは一般書籍の営業部に在籍していましたが、イベントでお客様に本を手売りしたり、A1サイズの大きな宣伝パネルを作ったり、販売のためのアイディアをどんどん形にさせてもらえました。編集部に異動した時には、歴史上のできごとを取り上げた映画の紹介ページを任せられて、例えば第二次世界大戦後のヨーロッパでの地雷処理の問題など、なかなか日本では認識されていない事実を知るきっかけになってほしいという思いを込めながら、映画を何本も見て選びました。現在の部署では、高校の新科目「歴史総合」のための資料集を編集していて、イラストをメインとした、歴史の楽しさを伝える巻頭特集を任せてもらっています。

N.K.

N.K.

若手の裁量が大きいですよね。私も広報室で、1年目の頃から教育情報誌を1冊まるごと任せてもらえました。どんな特集にするのか企画を立てたり、表紙や誌面のデザインを考えたり、時には企画会議で先輩や上司からアドバイスをいただいたり……。任せっぱなしではなくて、しっかりとサポートしてもらえたのがありがたかったです。
また、「こういうことをやりたいな」という気持ちを大事にしていると、いつかチャンスに恵まれるように思います。ささやかなことですが、以前、教材を作る部署に在籍していたときには、使用する中学生に親しみを持ってもらうために、キャラクターを作ったりもしました。この子は埴輪をモチーフにした、「はに子」です。

入社のきっかけを教えてください!
埴輪モチーフの「はに子」
F.F.

F.F.

はに子、ゆるくて癒されますね(笑)

大学で学んだことは生かせていますか?

CHAPTER 02

F.F.

F.F.

帝国書院といえば地図帳のイメージが強いと思いますが、今日集まっている3人は、全員「地図」や「地理」を大学で専門的に学んでいたわけではないんですよね。

N.O.

N.O.

私は日本史でFさんは世界史と、二人とも歴史が専門ですね。Kさんは?

N.K.

N.K.

文学部で社会学を専攻していて、とくに沖縄でフィールドワークをしながら地域社会について学んでいました。社内にはもちろん地図や地理を専門とする方も多くいますが、私のように、大学の専門とは異なる内容のお仕事をされている方も多い印象があります。法律を学んでいた方や、情報系の学部に在籍していた方もいますね。
また、専門的な知識も大切ですが、入社してから実際に生かせるのは、学生時代の学びを通して得た「ものの見方や考え方」の部分が大きいのではないでしょうか。

大学で学んだことは生かせていますか?
F.F.

F.F.

私も専門はフィンランドの近現代史ですが、学んできた内容そのものよりも、これまでに培ってきた「ものの見方や考え方」が、今の仕事に役立っていると感じます。
社会科に専門性を持つ人も、持たない人もそれぞれで活躍できる土壌がありますね。

N.K.

N.K.

反対に、地理や歴史を専門としていないからこそ、初めて学ぶ中学生や高校生の気持ちに寄り添ったアイディアを出せる場合もありますよね。専門かどうかに関わらず、それぞれの視点からアイディアを出し合って、一つのものを作り上げていくようなイメージです。

帝国書院ではたらくということ

帝国書院ではたらくということ

CHAPTER 03

F.F.

F.F.

「歴史って楽しい、おもしろい」と思ってもらえるような本を作りたいという想いが根本にあります。歴史を学ぶ意義は、決して知識を暗記することだけではありません。ある出来事がどうしてそうなったのか、時代背景や当時の状況まで考えを巡らせ、広い視野でものごとを見つめる見方を身につけることで、実生活をより豊かにすることができると思っています。そうした想いを込めて本を編集することができるのは、この仕事の魅力だと感じます。

N.K.

N.K.

広報室では、小学校や大学へ出前授業に行ったり、会社見学に招いたり、また、キャリア教育に携わる機会もあります。子どもたちや学生さんとふれあう中で、実際に教科書を使ってくれている姿を見たり、大事に使ってくれていることを知ったりすると、「誰のために作っているのか」ということを実感できて、すごくやりがいを感じます。
それに、社員全員が「いいものを作りたい、届けたい」という熱意をもっていると感じています。社内は和気あいあいとした雰囲気で、日々の仕事の中でも、お互いにいい刺激を与え合っています。

N.O.

N.O.

おっしゃるとおり、教育に貢献しようという意欲がある人が多いですね。
教科書を作る立場としては、どうしたら子どもたちにより深い学びを提供できるかを考え抜き、また、誤りは許されないという責任もあります。一つ一つの作業を積み重ねて編集した教科書を、世の中の子どもたちに使ってもらえることは、至上の喜びです。
また、出版社であることの魅力として、「世に問える」ということがあります。
教育へ貢献する方法と、自分のやりたいことをうまく掛け合わせ、シンフォニーを奏でられるように模索する……
それが、いい本づくりにつながっていくのだと感じています。

みなさんへのメッセージ

みなさんへのメッセージ

新たな価値を生み出すためには、どれだけ社会に対してアンテナを張っているかが重要です。
世界に対して視野を広く持ち、自分をアップデートさせながら、大学生活をめいっぱい楽しんでください。
みなさんとお会いできる日を心待ちにしています。